英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ゴールドマンのリテール進出

 晴れ。
 今週は新型アイフォーンの発表会。お値段は1000ドル、すなわち10万円だとされているが、人々はスマートフォンになぜこれだけ高額のお金を支出するようになったのか。
 1000ドルというお値段は、台所の耐久消費財に近い値段である。しかし、アップルやサムスンは、この高い値段で数千万台のスマートフォンを売り上げることができると考えている。それだけこれらのデバイスが人々にとって不可欠なものになっているからだ。
 単なるモバイル電話にとどまらず、個人のコンピューターであり、ビデオプレーヤーであり、ゲームやGPSなどができるこの機器に、多くの利用者は喜んでこの高価格を受け入れている。
 https://www.wsj.com/articles/why-you-might-spend-a-grand-on-a-smartphone-1505041204
 ゴールドマン・サックスが英国でリテール銀行に進出する。安定的な預金基盤の確保を狙ってのことである。米国でも同様にマス市場に進出しており、その複製的な動きでもある。
 ゴールドマンが米国で戦略を変え始めたのは18ヶ月前のことだ。高い金利で預金をオンラインで集め始めたのだ。レンディング・クラブやプロスパーなど、ライバル企業に対抗してデジタル消費者融資事業も始めた。
 来年半ばには英国でリテール銀行に白地から進出する。マーカスというブランドで、だ。
 https://www.ft.com/content/95796316-949f-11e7-a9e6-11d2f0ebb7f0