曇。気温も下がって涼しい。
トランプ大統領の北朝鮮に対する警告の言葉が過激度を増している。北朝鮮の反抗と中国の抵抗に遭い、彼の言葉が十分タフではなかったと述べ、より一層過激な姿勢を強調して警告した。
トランプ氏は、彼の言葉があまりに怒りを煽るようなものだったとの批判に対し、北朝鮮のキム主席は脅しをやめるべきで、ミサイル貿易に数十億ドルを追加で投入するとの誓いを繰り返した。
トランプ大統領の発言は米国と北朝鮮の間の応酬が繰り返されるに従い、エスカレートしている。それにより、市場は驚き、世界中のリーダーは核戦争の危機に神経質になっている。米国の株式市場は木曜日に1%近く下落した。3営業日連続の下落である。
トランプ氏は北京政府が北朝鮮への援助を増やすようであれば、中国との貿易に対するスタンスを緩和すると約束した。もし中国がわれわれを助けるのであれば、貿易に対する姿勢を変えるだろうと述べた。
平壌政府との言葉の戦争は、米国政府の選択肢をあらわにしている。
ある論者は、米国は北朝鮮の核保有国としての存在を認め、それをマネージするべきだという。それはソ連や中国政府に過去対処したのと同じような姿勢である。なぜそうなのかと言えば、千層は破滅的な結果をもたらすからだ。
一方、他の論者は、そういうアプローチは危険であると述べる。米国と同盟国を脆弱な立場に陥れ、潜在的にはキム主席の影響力を増すことにつながるという。
トランプ氏の積極的な姿勢は、前政権が平壌に対して弱腰だと考える支持者の間で支持されている。
これに対し、中国の政府メディアはトランプ氏の言葉遣いを批判し、政府は抑制的であるべきだと求めている。
60人以上の民主党議員らは、トランプ氏の発言は無責任かつ危険であり、北朝鮮の国内向けプロパガンダに恩恵をもたらすとする書簡をティラーソン国務長官に出した。
こうした応酬は、先週末に国連が全会一致で可決した制裁を課そうという米国の外交努力に影を投げかけている。ティラーソン国務長官は今週アジアを歴訪しており、彼は北朝鮮の体制変更を求めるべきではなく、北朝鮮に対しては、非武装化交渉を通じて圧力をかけるべきだと考えている。
もし非武装交渉が外交的に失敗すれば、ホワイトハウスはこれまでの政権が心配していた政策の疑問に直面することになる。米国を攻撃する核兵器能力を持とうとする北朝鮮を受け入れるのか、それとも、朝鮮半島に対する軍事行動のリスクをとるのか。
トランプ氏は北朝鮮に対する先制攻撃を検討しているのかどうかについて、コメントを避けた。
https://www.wsj.com/articles/trump-warns-north-korea-better-get-their-act-together-1502393155