英字紙ウォッチング

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カルパースの変心

 今日も晴れ。穏やかで暖かい。
 北朝鮮情勢が再び緊迫してきた。北朝鮮がミサイルを発射したが、失敗に終わったと韓国政府が述べた。発射体がどのような種類のミサイルかは公表されていない。発射は前例のないほど長距離の弾道ミサイル平壌のパレードで披露して1日後のことだった。
 今回の発射は、トランプ大統領平壌政府に対して警告を発したのに対する自信を示すものだ。米国は朝鮮半島周辺海域に偵察機を飛ばしている。
 https://www.wsj.com/articles/north-korean-missile-launch-failed-south-korea-says-1492298519
 米国最大の公的年金投資家であるカルパースが、プライベート・エクイティ向けの支払いが過大過ぎるとして、あり方を見直し始めた。ウォールストリートのマネージャーたちに支払う報酬を減らすべく、勉強を始めた。将来予測した場合、赤字が拡大し、株式と債権から得られる将来収入が減少することが予想されるからだ。
 カルパースだけでなく多くの年金投資家は将来義務付けられている給付に対し、十分な現金資産を保持していない。具体的にはプライベートエクイティマネージャーを買収もしくは内部で抱えることを検討している。
 プライベートエクイティファンドのビジネスでは、投資家から預かった資産の2%程度を手数料として徴収し、利益が出た場合はその2割を得ている。カルパースプライベートエクイティ投資のうち、約85%がこうした伝統的ファンドである。金額でいうと、1月時点で257億ドルにのぼる。
 この新たなアプローチはコスト減をもたらしうる。
 過去20年のレコードをみると、プライベートエクイティ投資のリターンは12・3%だった。しかし、手数料を覗くと、19・3%に達する。7%はフィーで抜かれているわけだ。
 カルパースの決定は年金の世界で注意深く観察されている。直接プライベートエクイティ投資を行うことは、カナダの年金基金の間ではより一般的だからだ。カナダの年金基金は小規模ファンドの先駆者として行動している。
 カルパースは2016年後半からプライベートエクイティ投資の見直しを始めた。チーフ投資オフィサーのエリオパウロス氏が主導している。
 https://www.wsj.com/articles/calpers-is-sick-of-paying-too-much-for-private-equity-1492254008