英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドル高に揺れる市場

 曇り。
 中国の投資家による資金が米国の不動産に流れ込んでいる。具体的には、米国のデベロッパーと組んだ中国の生命保険会社が、UBSが入居するマンハッタンのオフィスビルを購入した。
 米国の今年の商業用不動産の売買は減速しているが、中国の投資家は市場にお金を注ぎ込み続けている。2016年に限っていうと、中国の企業は47の米国不動産を購入し、その価格は93億ドルにのぼるという。米国において今もっともアクティブな投資家は中国人投資家である。
 http://www.wsj.com/articles/chinese-investors-pour-money-into-u-s-property-1464110682
 ゴールドマンサックスがプライベートエクイティに出資を始めている。出資競争が激化しているのだという。
 手始めに、ゴールドマンサックスアセットマネジメントがピーターシェルⅡに出資した。同社は15億ドルのファンドを運営している。ゴールドマンとしては、セクターや戦略、地域を分散させたいと思っている。
 GSAMはヘッジファンドマネージャーを支援していることを知られている。そして、2007年以降、企業やプライベートファンド、共同投資やセカンダリー投資の機会を探ってきた。
 ヘッジファンドマネージャーは今、さまざまな理由で苦闘している。クレジットが引き締まっている中で株価はさえず、英国のEU離脱や円高、米国大統領選挙などだ。
 http://www.wsj.com/articles/goldman-plans-1-5-billion-fund-to-take-minority-stakes-in-private-equity-firms-1464106330
 ドル高が市場を大きく揺さぶっている。ドルの指数は今月、3・2パーセント上昇した。背景にはFedの利上げ期待がある。
 http://www.wsj.com/articles/rising-dollar-shakes-up-markets-1464130683