英字紙ウォッチング

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ギリシャの反論

 ギリシャの難民政策についての続報である。
 マケドニアに接する北部国境において、警備をより厳重にするようにとの欧州の提案に対し、ギリシャが反論を行った。このように難民の流入を食い止める計画は、ギリシャに深刻なトラウマをもたらす危険な試みである、と。
 この欧州の提案なるものは、最初はスロベニアの首相が送った手紙が発端だ。ハンガリーポーランドを含めた中央ヨーロッパ諸国の強い支持を受けた提案であるが、自由な国境移動を認めたシェンゲン条約の終焉を意味する提案である。
 しかし、ギリシャの移民大臣は、ギリシャをシェンゲン地域から隔離しても、北部欧州に向かう難民を止めることはできないだろうと述べた。しかも、このアイデアについて、ギリシャ政府は相談を受けていないと付け加えている。ギリシャの移民大臣はトルコに対し、より一層の援助を求めている。エーゲ海を渡ってギリシャに向かう難民の数を減らそうという狙いだ。現在もトルコには毎日2000人以上の難民が到着している。
 ギリシャは、難民たちであふれ、国がブラックボックス化することを恐れている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/bddf32c2-c336-11e5-808f-8231cd71622e.html#axzz3yGAZ07bk