英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

IMFの経済予測

 晴れ。風が強い。
 TPPが米国の大統領選候補にも難しい問題を投げかけているという指摘。クリントン候補はTPPに対する態度をまだ決めていない。サンダース候補は反対姿勢を明確にしている。トランプ候補はもちろんノーだが、他の共和党候補はどっちつかずの態度だ。
 TPPへの態度表面いかんでは、有権者の支持に影響しかねない。
 クリントン候補は国務長官だけに、表向きは反対の姿勢は示していない。選挙キャンペーン中に、アドバイザーたちと協議すると述べた。
 ジレンマに陥っているのは、共和党候補もそうだ。党としては、自由貿易、自由市場に対する信条を支持せざるを得ない。しかし、個々の事情に照らすと、経済が下降局面入りし、保護主義的な政策に頼りきりたくなるのも心情だ。さらに、TPPはオバマ大統領の政治的な勝利とされているだけに、政治的にも支持しにくい。
 共和党候補の中では、TPPの賛否は明確に分かれている。ジェブ・ブッシュやルビオ候補はTPP支持。トランプ候補は反対だ。
 http://www.wsj.com/articles/trade-deal-throws-presidential-candidates-a-curveball-1444174712
 IMF総会がペルーのリマで開催されている。世界経済見通しが注目されているが、2015年の成長率は、世界金融危機以降、最低水準に落ち込みそうだ。中国や他の新興国経済の減速が響いている。先進国の回復でもその落ち込みは補えない。
 新興国の経済減速はこれで5年連続となる。
 IMFによると、修正後の世界経済成長率は3・1パーセント。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ed5db834-6c01-11e5-8171-ba1968cf791a.html#axzz3nqMCmlWp