英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

揺るがぬチプラス人気

 雨。
 ギリシャ国民にとって厳しい条件を呑んだにも関わらず、チプラス首相の人気は健在だ。議会は債権団から要求された経済改革案の第二弾について、投票にかけることにしている。
 一回目の経済改革案と同じく、議会の票は割れるとみられている。チプラス首相の支持も、与党であるシリザ党から離反がある一方、野党から一定の支持も見込め、情勢は混沌としている。
 チプラス首相の人気はなぜか。人々は、チプラス首相が何か失敗をしたというより、少しでも前進を勝ち取ったと受け止めていることが大きいという。
 与党であるシリザ党の支持率も4割強と高い。
 http://www.wsj.com/articles/greek-prime-minister-alexis-tsipras-remains-popular-despite-tough-bailout-deal-1437563249
 ユーロ危機とドル高について、エコノミストが理解できていないこと。今回のギリシャ騒動を通じ、ユーロプロジェクトの問題点が経済学者から指摘されている。しかし、こうした議論は、ユーロプロジェクトが政治的産物であることを無視している。
 戦争が通貨をつくる、という点で好例なのが米国の事例だ。米国では南北戦争以前は、州ごとに異なる通貨があり、その交換レートもまちまちだった。ドル札ができたのは1863年。
http://www.washingtonpost.com/blogs/monkey-cage/wp/2015/07/21/this-is-what-economists-dont-understand-about-the-euro-crisis-or-the-u-s-dollar/