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ボスニア、20年後の追跡

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 1995年に、旧ユーゴスラビアのスレブニツィアで8000人ものムスリムの少年、男たちが大量虐殺された。
 ニューヨークタイムスは、1990年代のユーゴスラビア戦争で「民族浄化」が行われた際、実行犯の戦争犯罪者が米国に入国していることが明らかになった、と報じている。米国の入国管理当局は彼ら、少なくとも150人を、本国へ強制送還しようと動いている。
 20年前の出来事に、今も当局はコツコツとこだわって調査を続けている。調査には数々の戦争犯罪の調査にかかわった「歴史家」が主導しているようだ。日本では考えられない執念深さ、体制だ。戦争犯罪ということに対する意識の差を思い知らされる。
 追及されているのは、多くはボスニアの元兵士たちだ。ヴァージニア州でサッカーのコーチ、ラスベガスのカジノ労働者をしている人間も含まれているという。
 追跡は苦難の歴史だった。特に最近は予算が削られ、担当者はバルカン半島に出張、目撃者からインタビューを行うために、友人からアパートを借りなければならないほどだった。
 http://www.nytimes.com/2015/03/01/world/us-seeks-to-deport-bosnians-over-war-crimes.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=first-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news&_r=0