英字紙ウォッチング

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フランスのテロリズム

 フランスで教師の首が切り落されるテロ事件が起きた。イスラム過激派の犯行である。実行者は射殺された。

 パリ北西部で起きた現場には、マクロン大統領も駆け付けた。

 金曜日、パリ郊外で歴史教師の首がナイフで切り落される事件が起きた。イスラム主義者によるテロ行為であると警察はみている。

 この中学教師は最近、クラスの議論の中でムハンマドの風刺画を見せていた。警察の発表によると、実行犯は射殺され、18歳の男であるとされている。チェチェン出身であり、射殺される前にアラーは偉大なりと叫んでいた。

 フランスのマクロン大統領はイスラム過激派や分離主義を厳しく取り締まることを叱っている。金曜日夜にはマクロン大統領自身も現場を訪れ、イスラム教徒のテロに対し国の一体化を呼びかけた。

 今回の事件はフランスという国家に対する攻撃である、とフランスの教育大臣は述べた。

 今回の事件は2015年1月に起きたシャルリー・エブド事件の裁判に関連したものだとみられている。14人の被告が、12人の人々を殺害した2人の過激派をほう助した罪に問われている。それ以降、フランスでは149人が射殺されたり、自爆テロで亡くなっている。

 先月始まった裁判の後、2人の報道関係者が襲われてけがをしている。パキスタン出身の男が一人、テロ行為を企てたとして訴追されている。

 これに対し、反移民を唱える極右政党はイスラム過激派と武力で対決すべきだと主張している。

 https://www.ft.com/content/cdf4ce0b-5db7-4165-8ebd-bd19b396c97f

 この事件に関連し、9人が逮捕された。47歳の教師は学校近くの路上で殺害された。

 実行犯はロシア生まれの18歳の男性で、今年3月に10年の入国許可を与えられていた。ただ、この男性は犯罪履歴がなく、過激派とのつながりもはっきりしていない。

 殺された教師が自由表現の授業でムハマドの風刺画を取り上げた後、イスラム教徒の生徒の父親が学校に苦情を申し立て、教師を解雇するよう求めた。そして、教師の名前を示唆する動画がソーシャルメディアに投稿された。

 反テロを専門とする検察官のリカルド氏は、この親の異父姉妹がシリアで2014年、ISISに加わっていた。そして、現在もフランス警察当局によって追われている。

 https://www.ft.com/content/51fdc6f1-15ef-4dfb-949c-1b1d18601b36