英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

足止めを食う外国人

 曇り空。
 やはりトランプ大統領の登場はたいへんな出来事である。
 トランプ氏の大統領命令後、トランジットで旅行者が足止めを食っている。イラン、イラクリビアなどからやってきた人々は理由はなんであれ入国が延期されている。
 JFK国際空港ではデモも行われ、人権保護団体は拘束されたイラク人の2人の男性の代わりに訴訟を起こすと述べた。
 大統領令の対象となるのは7つの国の1億3000万人の人々だ。
 この新しいルールは派生的に他の結果をもたらしている。2重国籍を持っている7カ国の人々も米国への入国が禁じられるのだ。世界中を飛んでいる主要航空会社は、1日あたり20人程度の該当者を扱っている。米国と7カ国との間の直行便は飛んでおらず、そのことは、今回の大統領令が欧州や中東の航空会社や政府に対応を迫ることを意味している。
 航空各社は新たな政策に対する緊急の対応を迫られている。
 http://www.wsj.com/articles/migrants-prevented-from-boarding-flights-to-the-u-s-in-wake-of-trump-order-1485611598
 メキシコに展開している大手銀行はどう動くのか。シティグループサンタンデールなどは、貿易戦争が広がるにも関わらず、メキシコでのビジネス展開にこだわりを見せている。銀行幹部は、貿易戦争はメキシコ経済を傷つけるだろうが、通貨ペソ安がメキシコの国際競争力をより引き上げることになるだろうと述べた。
 シティグループなどは、メキシコの上位3銀行を支配している。
 http://www.wsj.com/articles/citigroup-european-banks-stick-with-mexico-as-trade-war-looms-1485604817