英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャの姿勢軟化

 2月に入った。晴れているが、今日も風が強い。
 人質となっていた後藤さんは殺害されたとのニュースがあふれている。本当に残念である。
 このニュースを伝えるWSJより。ヨルダンの兵士と死刑囚との交換については、どうなったのだろうか。
 記事は伝えている。人質危機は日本をがたがたと揺さぶった。米国の緊密な同盟国であるが、ワシントンの主導する対するISIS軍事キャンペーンには直接かかわっていない国として。
 http://www.wsj.com/articles/isis-video-claims-to-show-beheading-of-japanese-hostage-kenji-goto-1422739833?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories
 日本では人質事件の陰に隠れてあまり報じられていないが、ウクライナにおける暴力がエスカレートしている。身近なものだけを持って街を離れる人々が相次いでいるようだ。親ロシア勢力が背景にある、ウクライナの暴力状態はもう9ヶ月も続いている。昨年9月の停戦合意はまったく効果がない状態だ。現状はフルスケールの戦争状態にある。
 http://www.wsj.com/articles/ukraine-violence-escalates-as-officials-seek-truce-agreement-1422724066?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories
 ギリシャは米国の投資銀行のラザードを雇い、債務問題に関するアドバイスを求めることを決めた。
 ギリシャのシリザ政権は政権入りして以降、民営化の凍結や国営企業の労働者の再雇用、改革の揺り戻しなどを行うと警告してきた。しかし、土曜日になってチプラス首相は「われわれはまもなくお互いにメリットのある合意に達するだろう」との声明を発した。これは、ギリシャ政府はこれまでの強硬姿勢を改め、より柔軟な姿勢に転じたメッセージとも読み取れる。
 一方、ドイツ政府は強硬だ。メルケル首相は土曜日に、新たな債務免除の可能性を否定した。
 冒頭のラザードを雇うことは、トロイカとの交渉にギリシャが本気であるとのメッセージだろう。もしEUの救済が2月末に延長されなければ、ギリシャの銀行はECBから融資を受けられなくなる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e61c32d4-a984-11e4-a28e-00144feab7de.html#axzz3QSD8HUj9