英字紙ウォッチング

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ヘッジファンドの黄昏

 晴れ。今週末は気持ちの良い青空が広がる。
 ヘッジファンド業界に広がる動揺。立派なプロフィールを持ったヘッジファンドのマネージャーがタオルを投げた。ペレラ・ワインバーグヘッジファンドマネージャーが6億ドルのファンドを手仕舞うことを決めた。2002年から運用していたファンドだ。
 最盛期には30億ドルまで拡大したファンドだが、最後は投資家に資金を返還して、その歴史を終える。
 マネージャーのArbess氏は53歳。グローバルなマクロ経済の動向を予測し、サブプライム危機などにおいて大規模な資金を動かした。しかし、今年の運用成績は2パーセントにとどまった。12年の歴史の中で2番目に悪い成績だ。
 世界的な中央銀行による低金利政策により、こうしたヘッジファンドマネージャーが利益を得る機会が減っている。
 ペレラ・ワインバーグ以外に、ヘッジファンドを手仕舞う動きが相次いでいる。先週にはローンスター・キャピタル・マネジメントが10億ドルファンドをシャットダウンすることを決めた。
 http://online.wsj.com/articles/perella-weinberg-to-close-xerion-hedge-fund-1416002364?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 日中を軸とした東アジアの緊張の高まりについて、オバマ大統領が釘を刺した。「米国の外交政策にとって、アジア太平洋地域は根本的な焦点」であり続けるだろう、と述べた。中国が近海で起こしている領土紛争についてあからさまに警告をしたものだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3a34e028-6cb3-11e4-b125-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3JC2yZw1d