曇り。三連休の最終日。
スウェーデンの選挙で左派が現職の首相一派を破り、勝利した。左派が8年ぶりに帰ってきた、と評されている。
何が背景にあるのだろうか。この記事では、現職のラインフェルト首相の進める親マーケット的な政策がスウェーデンが大事にしてきた福祉国家の伝統を徐々に壊しつつあることを懸念している、と分析している。ラインフェルト首相は月曜日にも首相の職を辞することを表明した。
ただ、勝利した左派のロフヴェン党首も連立政権づくりに難航することが予想されている。
もう一つ、分析の視点として興味深いのが、欧州における左派勢力の復調を意味するのかどうかという点。現在、イギリスとドイツで保守政党が政権を握っている。スウェーデンで敗北したラインフェルト首相はこれまで度々、マーケットフレンドリーな政策を支持すると表明しており、それがEUの競争力を高めると主張してきた。
また、スウェーデンはEU内の財政規律を維持することを主張し、ロシアのウクライナ政策に対しても厳しく批判してきた。EUはそうした主張をする一派を失うことになる。
http://online.wsj.com/articles/swedes-go-to-the-polls-1410695627?mod=WSJ_LatestHeadlines