英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

メルケル大勝のわけ

 曇り。朝日が美しい。随分肌寒くなった。
 総選挙で勝利したドイツのメルケル首相についての評論記事である。現実主義者であり、試行錯誤を繰り返しながら事を進める科学者のような政治家であることは、よく指摘されている。しかし、この論評では、メルケル首相は政治的に洞察力の非常にある人である、と高く評価している。一例が、欧州債務危機の際に、ドイツとEUとの関係を再定義しようとしたことだ。
 具体的には、ドイツの国益EUのなかで守ろうとした。もしドイツの有権者が単一通貨に反対すれば、EUプロジェクトは終わってしまう。そして、ドイツ国民の離反の可能性はユーロ危機の最中、常に存在した。だから、メルケル首相はドイツ国民の支持を得るために、納税者がすべての段階で決定権があるかのような印象を与えることに腐心した。これが、総選挙で反ユーロの意見が5%にも満たなかった理由だ。これは2桁を超えたフィンランドやオランダと大きく異なる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7ee4be9a-243a-11e3-8905-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz2fknPbFXF
 ブラックベリー社に関するニュースが頻繁に登場する。昨日は金融グループによる買収提案のニュースが流れた。過去30日平均の株価に対して、21%もディスカウントされた価格で買収されることになる。
 http://ftalphaville.ft.com/2013/09/23/1644552/blackberry-bricked/