英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

モンティ首相受難

 曇り。寒い。
 世界の株価は一進一退。月曜日に下げた株価は、火曜日には大きく戻した。しかし、マーケットのセンチメントは、スペイン救済の効果は短命に終わるのではないかと、楽観論に警戒的だ。
 ユーロ周縁国の国債金利は急騰し、1000億ユーロというスペイン支援の金額が不十分ではないのか、という受け止めも広がっている。スペイン10年国債金利は6・8%に達した。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d2d42d1e-b36c-11e1-83a9-00144feabdc0.html#axzz1xclr3RSX
 イタリアでは、モンティ首相が国内で改革に対する抵抗に遭っている。昨年11月に発足したモンティ政権は増税や年金制度改革に取り組もうとしている。投資家や世界の首脳からは賞賛を集めているが、国内の評判は芳しくない。
 特に、労働市場改革や政府支出の削減、司法制度改革について、抵抗に遭っている。
 イタリアの公的債務残高は1・9兆ユーロ。GDP比120%に達し、そのインパクトはユーロ圏にとって、まさしく「too big to bail out」だ。
 イタリア10年国債金利は6・14%。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303444204577462580947519316.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories
 欧州危機に関するコメント。若年失業率の状況は1930年代と相似形を描く。極右あるいは極左政党に対する政治的支持が高まっている。
 http://www.calculatedriskblog.com/2012/06/european-crisis-commentary.html