英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fedタカ派の影響力

 今日も快晴。本日は都心へ出かける予定。
 緩和的な金融政策がインフレを引き起こすかもしれないと懸念するFed内のタカ派が、連銀内より連銀外へ影響力を強めているという指摘。誰が市場を動かしているか、調査したところ、2年国債金利タカ派の3人が講演した後に動きを見せていることが分かった。しかし、彼らはFed内では少数派で、Fedはこの間むしろ、緩和的な金融政策に舵を切っており、政策決定への影響力は少ない。
 2010年にもっとも市場を動かしたのは、セントルイス連銀のブラード総裁。次がダラス連銀のフィッシャー総裁。
 彼らは「loud minority」と呼ばれる。声の大きい少数派。金融政策をめぐる、日本の言論状況()を象徴しているように見える(この場合、緩和派がloud minority)。
 http://blogs.wsj.com/economics/2012/01/27/fed-inflation-hawks-moved-bond-market-most/?mod=WSJBlog&mod=marketbeat
 先日の米国GDP発表について。悪魔は細部に宿りたり。
 第4四半期の2・8%成長率は事前予想を下回ったが、2010年第2四半期以来の好成績だった。
 だが、細部をみると、成長率押し上げの要因は在庫投資が増えたことが大きい。問題はこの増加が何が原因か不確定なことだ。もし、企業が将来の需要増加を予測して、在庫を積み上げているのだとしたら、この在庫増はポジティブな兆候と言ってよい。
 しかし、この在庫が予期せざる増加であるのなら、それはネガティブサインだ。
 http://blogs.wsj.com/economics/2012/01/27/outsized-impact-of-inventories-on-gdp-growth/