英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

英国の孤立

 快晴。気持ちの良い一日だ。
 注目の欧州サミットは前半戦が終了した。Van RompuyEU大統領による記者会見の模様。
 http://video.consilium.europa.eu/webcast.aspx?ticket=775-980-10542
 より一層の財政統合を狙う提案に対する英国の拒否権発動で始まった。全員一致で条約改正を目指すのでなく、一部の政府間で合意を目指す動きが強まっている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0da05152-2222-11e1-acdc-00144feabdc0.html#axzz1g66boIYW
 欧州の財政協定は力不足だ、という評価がくだされつつある。米国の株価や欧州の株価、ユーロは若干もどしたが、肝心の国債市場はほとんど反応していない。
 小さな前進はある。恒久的な救済ファンドの創設は計画より早まりそうだ。財政ルールの違反国への自動的な制裁措置も設けられそうだ。民間投資家が負う負担も、幾分緩和されそうだ。
 2つほど主要な達成点がある。一つは、財政ルール違反国への自動的な制裁措置。もう一つは、すべての国がそれぞれの国内法で、財政均衡手段をとる、ということだ。
 ECBはこの決定を歓迎しているが、投資家が求めている国債の大量購入についてのヒントはまったく与えなかった。問題は、イタリアが資金調達に苦しんだ時に、ECBが国債引き受けで支えるか否か。今のところ、ECBはその気がない。マーケットも、今回のサミットでECBに対して強制的に介入させるような決定をするかに注目していたが、そうならなかった。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203413304577087562993283958.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories