英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

シリアの虐殺

 朝は晴れ間が広がる。中公新書の「昭和天皇」読了。淡々とした記述が好ましい。協調外交と政党政治を旨とする立憲君主制を志向したというが、あれだけの犠牲を出した戦争責任への評価が優しすぎるような印象を受けた。

 混乱の続くシリアから、難民がトルコに流出し始めている。反体制派を弾圧するため、殺戮や破壊、放火を兵士が繰り返しているようだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b37e4c38-9446-11e0-8768-00144feab49a.html#axzz1Ovots3M6

 イスラエル中銀のスタンレー・フィッシャー総裁がIMF専務理事選挙に立候補すると表明した。この立候補表明はサプライズ。ラガルデ・フランス財務相、メキシコ中銀のカーステンス総裁との三つ巴の選挙戦になりそうだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6291be4c-945d-11e0-8768-00144feab49a.html#axzz1Ovots3M6
 フィッシャー総裁は67歳。米国市民権を取得し、イスラエル中銀総裁に就任するため、イスラエルの市民権も取得した。IMFの内規では、専務理事(managing director)の応募年齢上限は65歳までとなっている。
 テクノクラートとしての評価は高いが、フィッシャー総裁を支持する投票がどこから来るのか、未知数。アジア通貨危機の際の姿勢は、アジア諸国から好感をもたれていない。
 これまでの前例では、IMFトップは欧州、世銀トップが米国出身者で、IMFのナンバー2は米国人だった。新興国はこの慣例を批判しており、今回の選挙が注目される。