英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

盗聴疑惑

 曇り。週末にかけて雨模様。
 英字紙の視点は米国債務問題から離れて、少し分散してきた。
 欧州の話題をいくつか。
 一つは米国がメルケル首相の携帯電話を盗聴していたとの疑惑。米国にとってもっとも信頼のおける同盟国との関係を壊しかねないスキャンダルが浮上してきた。水曜日にメルケル首相とオバマ大統領が電話で会談し、メルケル首相が疑惑を指摘したようだ。
 今週初めにはフランスのオランド大統領が米国の国家安全保障局がフランスの携帯電話やメールなどのデータを収集していると抗議している。米国によるスパイ疑惑はブラジルやメキシコとの間でも持ち上がっている。
 http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304069604579153752479242492?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories
 同様のニュースはFTも報じている。米国側は事実を否定しているが、今後の調査次第では新たな事実が明らかになる可能性がある。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e95d13e6-3c11-11e3-b85f-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz2iakXw312
 しばらくあまり話題になることもなかった欧州経済情勢だが、ECBのドラギ総裁のニュースが久しぶりに取り上げられている。水曜日夜に記者会見したドラギ総裁は、いくつかの欧州銀行はECBのストレステストやバランスシート見直しに合格しないかもしれない、と述べた。各国政府当局は国内の大手銀行に対し、公的資金を再注入する必要が出てくるかもしれない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a27d75d0-3bb5-11e3-b85f-00144feab7de.html#axzz2iakXw312