英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

権力の真空

 穏やかな朝。民主党幹部から、菅首相の早期退陣を示唆する発言が相次いでいる。次の総理候補の名前が挙がっているが、軽量級ばかり。みな、誰が総理になっても変わらない、とあきらめているのではないか。

 ギリシャで新しい財政緊縮策に反対するデモ活動が日曜日に起きた。社会党政権に対する不満が鬱積し、幅広い層の活動家を糾合している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a9ef95d6-8f97-11e0-954d-00144feab49a.html#axzz1ORowOKiz
 パパコンスタンチヌ財務相は月曜日に、64億ユーロの増税と手当ての縮小案を発表する予定。
 
 ポルトガルでは総選挙が行われた。与党社会党が敗北し、野党の社会民主党が大勝利を収めた。社会民主党中道右派連立政権を組む予定。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/2fe92550-8f69-11e0-954d-00144feab49a.html#axzz1ORowOKiz
 しかし、新政権は歳出削減と経済改革という重い課題を実行しなければならない。

 そして、大統領府で爆発が起きたイエメン。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1f14eeea-8f63-11e0-954d-00144feab49a.html#axzz1ORowOKiz
 日曜日には、大統領の退陣を祝う集会が開かれた。しかし、誰が勝利したのか明確ではなく、権力の真空状態が生まれている。

 サウジアラビアは、サレハ大統領を避難させる取引を行ったとされているが、その疑いを否定した。しかし、イエメンと1800キロメートルにわたり、国境を接しているサウジとしては、イエメンが内戦状態になるのは好ましくない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f4fe1fe6-9020-11e0-85a0-00144feab49a.html#axzz1ORowOKiz
 33年間権力の座にあったサレハ大統領は、土曜日にリヤドにある軍事病院に運ばれた。