英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

スイスフラン建てローン

 新聞各紙の情勢分析によると、民主党代表選は海江田氏が優勢だという。「海江田首相」なんて、想像もつかない。
 彼(ら)の主張を読んでも、政治を通じて国民生活が良くなる感じがしない。大変残念なことだが、次の総選挙まで、相当な混乱が続くのだろう。午後には公開討論会が予定されている。
 FT電子版トップは、ラガルドIMF専務理事が、欧州銀行に対して早急な資本増強を求めているとの記事。ジャクソンホールの講演での発言だ。 
 資本増強はまず民間資本で。それが難しいなら公的資金の注入も辞さない。公的資金の注入にはEFSFの資金を使うことも考えられる。
 米国についても、住宅市場に対するファニーメイやフレディーマックの介入などを求めている。 
 財政政策については、IMFとして強調の力点を変化させている。従来は即座の財政緊縮を求めていたが、いまは、長い時間をかけて財政赤字を減らすよう求める。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9f857244-d0d0-11e0-8891-00144feab49a.html#axzz1WIBBAi1d
 ラガルド講演について、エコノミスト誌の論評。
 http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2011/08/world-economy 
 ギリシャで二番目、三番目に大きい銀行(EFGユーロバンクとアルファ銀行)が合併する。同時にカタール政府から5億ユーロの資本注入を受ける。
 その結果、ユーロ圏で25番目に大きい銀行が誕生する。預金規模は800億ユーロ。総資産は1500億ユーロ。南欧中心に10カ国800万の顧客を抱える。http://www.ft.com/intl/cms/s/0/85f23316-d0cc-11e0-8891-00144feab49a.html#axzz1WIBBAi1d
 スイスフラン高で、フラン建てローンを組んだ英国の住宅所有者が打撃を受けている。当初は英国ポンド建てより低い金利に引かれて契約したが、フラン高で却って返済負担が膨らんでしまった。
 2006年から09年にかけて、キプロスの不動産を購入し、キプロスの銀行によりローンを組んだケースが多い。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/e7e974c0-cfc9-11e0-a1de-00144feabdc0.html#axzz1WIBBAi1d