英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

日本の欧州債購入

 今日も晴れ。民主党は今日、明日と全国幹事長会議や地方代議員会議を開く。

 バークレイズのダイヤモンドCEOの言葉。「悔恨と謝罪の時期は終わった」。投資銀行の高給批判に応えたものだ。ただ、この言葉が記事になるということは、そういう発言への反発がまだ根強いことを示している。
 http://www.ft.com/cms/s/0/d4f02d66-1d84-11e0-a163-00144feab49a.html#axzz1Am1urh3E
 さらに、ダイヤモンド氏は、「われわれの銀行は、リスクを積極的にとり、英国の民間企業が雇用を創出し、経済成長を改善させることに協力したい」と述べた。いずれも、議会公聴会の発言だ。
 英国政府は国内の銀行に対し、今年のボーナスを減らすよう強制することを決定している。しかし、その試みは勢いを失っている。
 
 昨日は久々に日本の存在感が出た。外貨準備を使った欧州債の購入だ。
 http://www.ft.com/cms/s/0/8f2facbe-1d40-11e0-a163-00144feab49a.html#axzz1Am1urh3E
 欧州の債務危機を救済する4400億ユーロのEFSFの資金調達のため、50億ユーロを上限とする最初の起債のマーケティングが行われている。中国やノルウェー、中東のソブリンウェルスファンドが購入に意欲を示している。
 来週価格が決定されるが、調達した資金は850億ユーロのアイルランド救済に使われる予定だ。今回の起債が、欧州共通債券市場の拡大の前身となる可能性もある。
 EUは、債務危機に対応してこのファンドをもっと機動的なものに改変するかどうか、水曜日に出す報告書で考えを示すことにしている。
 ポルトガルは水曜日に国債の入札を控えているが、多くの投資家はポルトガルギリシャアイルランドに続いて救済を受けると見ている。
 ただ、ポルトガルソクラテス首相は救済を固く拒んでいる。
 一方、日本の野田財務相はユーロで保有している外貨準備をEFSF債購入に充てると表明した。
 日本のこの表明がドイツ国債の売りを招いた。このことは、EFSF債の成功によりドイツがコストを支払うことになる、ということを示している。

 ゴールドマン絡みの記事を2本。
 http://www.ft.com/cms/s/0/2a0e2136-1dc6-11e0-aa88-00144feab49a.html#axzz1Am1urh3E
 http://www.ft.com/cms/s/0/57411d9a-1dc4-11e0-aa88-00144feab49a.html#axzz1Am1urh3E