今日も快晴。空気はカラカラ。昨日のナイターテニスはとても寒かった。
まずはこの記事から。バーゼル3の導入により、金融規制は互恵主義の時代に入った。
http://www.ft.com/cms/s/0/2b455e94-1cee-11e0-8c86-00144feab49a.html#axzz1Ag3btnLW
世界の規制当局はグローバルな規制の協調を進めている。バーゼル3のカウンターシクリカル資本バッファーの考え方は、マクロプルーデンス規制の最初の具体例になる。
このカウンターシクリカル資本バッファーの考え方は、当局がその経済が過熱気味だと判断すれば、銀行に対して潜在的な損失に対応する特別の資本を持つよう求める。問題は過熱かどうかの判断だが、それは、GDPに対する信用量の比率で判断する。
経済が過熱していると判断された国以外の国の規制当局は、それに比例した資本賦課を自国内の銀行に課す。つまり、バブルと認定された国だけでなく、それ以外の国の銀行も資本規制の影響を受ける。
「ルビコンを渡った」と米国のあるコンサルタントは言う。規制と経済政策の境目があいまいになってきた。
また、互恵主義的な側面を持つことも画期的だ。
ただ、バーゼル3が完全施行されるのは2019年。それまでの期間、こうした互恵主義的な規制をどの規制当局がとるのか、疑問視される。
具体的には、バブル国の銀行は最低Tier1比率を最大2.5%引き上げなければならないが、バブル国で2割のビジネスを行っているそれ以外の国の銀行は、0.5%を上限とする追加資本賦課を課せられる。
またユーロ危機の次のフェーズがやってきた。
債務危機が深刻化するに伴い、ECBが事態の収拾に乗り出した。10日に最後の更新がなされた記事。
http://www.ft.com/cms/s/0/34dd4d8c-1cfc-11e0-8c86-00144feab49a.html#axzz1Ag3btnLW
ポルトガルに対する国際的な救済がじりじりと近づく中、ECBがユーロ圏の債券市場の正常化のため、介入に乗り出した。
EUの高官は公式にはポルトガル救済の議論はしていないと否定しているが、ECBは市場による急速な売却を防ぐため、ポルトガル国債の購入に乗り出さざるを得なくなっている。ポルトガルの国債入札は水曜日に行われる。
投資家の関心はベルギーにも向かっている。同国はユーロ圏で3番目にGDP債務比率が高い。
ユーロ圏の債務危機は今週、次のキーとなるフェーズに入る。ポルトガルは救済を避けることはできない、との見方がもっぱらだ。
ポルトガルの10年国債金利は7.18%に上昇している。ポルトガルの当局者も、7%以上の国債金利はサステナブルではない、と認めている。