英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

アイルランド救済その後

 今日は終日出張。天気は実に良かった。

 マーケット概況。
 http://www.ft.com/cms/s/0/ef8bffe2-fb8d-11df-b79a-00144feab49a.html#axzz16gIJ4EF4
 市場は当初、850億ユーロのアイルランド救済策に安堵したが、他の国に債務危機が広がるのではないかとの懸念から、その安堵はすぐに消え去った。
 ユーロは1%以上下落し、スペインやポルトガル、イタリアの金利は上昇した。この点はギリシャ危機の時とは反応が異なる。
 アイルランドの銀行は100億ユーロの資本注入を受け、250億ユーロは危機時のファンドとしてとって置かれる。
 イタリア政府の国債入札は、その高い金利にも関わらず、需要を強く引き付けることはできなかった。2021年満期のイタリア国債の応札倍率は1.27だった。10月終わりには1.41だったので、低下した。金利は前回4.43パーセントだったのに比べ、54ベーシス上昇した。
 一方、スペインの10年国債金利はも上昇し続け、5.29%に。スペインは世界第9位の経済規模を持つ大国であり、5月に創設されたEUとIMFの救済ファンドがうまく機能しないのではないか、との懸念も出ている。
 ポルトガルの10年国債金利は12ベーシス上昇した6.81%。
 政府の借金の水準や来年の成長率鈍化懸念がユーロの重しになっている。予測によると、2010年のGDP成長率1.7%に対し、2011年は1.5%と予測されている。歳出カットが響いている。