英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2011年の10の質問

 気持ちの良い朝が続く。今日から年始年末の休み。大掃除と年賀状書きに励むことにする。
 最近、BBCのネットラジオを聴きながらブログを更新している。

 FT電子版より。マーケット概況。
 http://www.ft.com/cms/s/0/bd90cb76-12ad-11e0-b4c8-00144feabdc0.html
 米国の経済指標はマチマチで、世界の株式市場も方向感を欠いている。中国の利上げに対する関心もぐずぐず残る。
 スイスフランは対ドルで記録的な高水準をつけた。投資家が安全投資先を求めている証左だ。金も再び1400ドルを超えた。米国債は下落。
 ドルは対円でも下落。ユーロに対しては戻した。
 米国の10年国債は15ベーシス上昇し、3.48%に。
 欧州では、ドイツ国債が2.99%。

 中国関連の報道も続いている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/30f7f9e0-1277-11e0-b4c8-00144feabdc0.html#axzz19SBtpXSb
 北京の最低賃金が来年21%引き上げられる。インフレ圧力の高まりと、国内の貧富の格差に対応した措置だ。
 現在、最低の月給は人民元で1160元。ドル換算で175ドル。自給は6.7元だ。今年、すべての省や自治体で、最低賃金の引き上げが宣言された。
 公式統計によると、消費者物価上昇率は11月に5.1%となった。食料品価格の上昇が効いている。
 政府は低所得層にとって、この食料品価格の上昇が不平等を拡大する重荷になることを懸念している。こうした物価の上昇が社会的な不安定さを増しはしないか、恐れてもいる。
 富裕層のきらびやかなライフスタイルとなかなか改善しない貧困層の対照的なギャップが、社会的な緊張を高めている。
 一方、最低賃金の上昇は多くの企業にとって、コスト上昇につながる。地代や材料費の上昇に加え、賃金の上昇も加わる。サービス産業の企業は、消費者に転嫁しないとやっていけないようだ。
 
 2011年の10の質問。Calculated Riskより。
 http://www.calculatedriskblog.com/2010/12/ten-economic-questions-for-2011.html
 順に、①住宅価格②住宅投資③差し押さえを受けた住宅の売却④経済成長⑤雇用⑥失業率⑦地方政府⑧欧州とユーロ⑨インフレ⑩金融政策。
 ①は、どれくら住宅価格が下落するか、2011年はボトムになるのか、という問い。
 ②は、歴史的にみて、住宅投資は経済によってもっとも主導的な指標であった。2011年はこの住宅投資がどれくらい伸びるかが注目される。
 ③このところ減速しているとはいえ、差し押さえは非常に高水準だ。2008年後半の水準には達していないが、貸し手が保有する不動産(REOs)は再び増えている。
 ④証券会社のアナリストの成長率予測は上方修正されている。その意味で成長率が注目。
 ⑤⑥11月までの数値で、2010年は8・7万人の雇用増加に過ぎなかった。
 ⑦地方自治体のデフォルトがありうるのだろうか。
 ⑧欧州で何が起こるか。
 ⑨中国のインフレが世界に波及するのか。
 ⑩FedがQE2を拡大するか。あるいは、資産買い取り政策を転換するのか。