英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ビッグ ソサエティ

 穏やかな晴れ。気持ちの良いクリスマスイブの朝になった。北海道や日本海側の地域は雪になったようだ。スキーシーズンの到来だ。

 そろそろ店じまいモード。マーケット概況は今年最後。次回は来年の1月4日から。
 http://www.ft.com/cms/s/0/5fee2bd6-0bf9-11e0-b1a3-00144feabdc0.html#axzz18yocy1qR
 世界の株式市場は、リーマンショック以前の、27ヶ月ぶりの水準に戻した。投資家は2011年の経済成長が株価を押し上げると楽観的にみている。最近の米国経済指標の改善が、2011年以降の経済環境をより安定的にする見通しをもたらしている。
 ただ、欧州の債務危機や、北朝鮮の聖戦への脅威は、心配の種ではある。
 赤信号が灯っている。ユーロ・スイスフランのレートは、ユーロ圏への心配の代理指標とみなされている。木曜日は強含んだが、記録的な低水準にある。多くの投資家がスイスフランを安全な投資先とみて、投資を積み上げているせいだ。
 
 キャメロン首相の掲げるビジョン「Big Society」にとって気になる世論調査結果が出た。
 http://www.ft.com/cms/s/0/27597cd6-0ecd-11e0-9ec3-00144feabdc0.html#axzz18yrQYNPx
 世論調査によると、英国民は、米国や欧州の他の国民と比べて、公的な仕事に自分の時間を割くことに、あまり積極的でない。自分の時間は、より金になることに使いたいと思っている。キャメロン首相の掲げるビジョンにとっては打撃となる。
 
 キャメロン首相は、市民としての義務やビクトリア時代風の慈善活動が新しい時代を迎えると唱えている。これを批判する人は、政府支出の大幅なカットに対する隠れ蓑だと批判している。
 過去12ヶ月に寄付をした国民の割合は英国が77%で最も高い。しかし、自分の時間を他の公的な仕事に積極的に充てるという国民はわずか25%にとどまっている。米国ではこの比率は42%にのぼる。
 ビル・ゲイツやウォレン・バフェットが、自分の資産を寄付するキャンペーンをしていることについて、フランスやイタリア、ドイツの国民の大半が、納税を通じるより正しいことだと答えている。
 ひるがえって、日本はどういう結果が出るのだろうか。