英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

オバマ減税

 今日は快晴。富士山がきれいに見える。ただ、気温が下がり、随分冬らしくなった。

 米国で減税の話が浮上している。主要国の中で、2011年に緊縮財政に舵を切らない国は米国のみになるという。
 http://www.ft.com/cms/s/0/8bd0f8b0-0234-11e0-aa40-00144feabdc0.html#axzz17TTRbZPT
 2011年の成長を刺激するため、オバマ大統領と議会共和党の間で、刺激策第二弾が浮上している。ブッシュ時代に導入された1200億ドルの賃金減税を延長する案のようだ。もし、減税が導入され、減収分の歳出カットも行われないとなると、米国は2011年に財政緊縮とならない唯一の産業大国になる。れんぽ財政の赤字は、GDP比で9〜10%のままで改善しない。
 しかし、議会民主党がこの案を批判しており、行方は不透明。この減税が実施されると、エコノミストの成長率予測は、たとえば、3%から3.5パーセントに上ぶれしそうだ。
 その結果、Fedの金融引き締め時期の前倒しも予測される。10年国債金利は23ベーシス上昇し、3.17%となった。FedがQE2を導入する前の10月には2.33%に過ぎなかった。
 Fedは金融政策を制約する短期の施策を歓迎するが、長期的にみると、財政赤字の問題が懸念される。ムーディーズは、米国のトリプルA格付けを維持するかどうかについて、財政赤字が影響するとしている。わずか2年間で累積債務を1兆ドル増やす政策は、もし中期的に債務を減らす政策が同時に行われないとすると、多くの点で無責任のそしりを免れない。
 
 IMFのストロスカーンによる提言。ユーロ問題解決のために、より包括的な政策を求めている。対症療法では断片的であり、十分な解決策にならないと批判している。
 http://www.ft.com/cms/s/0/42a50762-022a-11e0-aa40-00144feabdc0.html#axzz17TYKV3lN
 ブリュッセルで開かれたEU財務相会合で、IMFのストロスカーン氏が述べた。
 注目度の高い2つの提案が出ており、一つは、4400億ユーロの救済ファンドの規模を増やすことだ。もう一つは、イタリアとルクセンブルグが共同提案しているもので、低金利で借り入れのできるユーロ債を創設することだ。
 ドイツのショーブル財務相は、ユーロ債計画に反対している。金利リスクをすべてのユーロ圏諸国に撒き散らす、というのが反対の理由だ。
 一方、。アイルランドは火曜日に、財政再建プランを議会に提出した。来年6億ユーロの歳出をカットし、今後4年間で150億ユーロをカットする。歳入策としていくつかの新税を導入するが、法人税は低いまま据え置く。

 マーチン・ウルフのコラム。後でじっくり読もう。
 http://www.ft.com/cms/s/0/0c382c9c-0237-11e0-aa40-00144feabdc0.html#axzz17TerJa3z