英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

日本のQE

 昨日はびっくりするくらいの暑さだった。お盆過ぎとは思えない。今日も30度を超えるという。

 英国の失業・生活保護手当ての効率化に関する記事。労働と年金担当の大臣であるダンカン・スミス氏は困難に直面している。
 http://www.ft.com/cms/s/0/2fceea48-a97b-11df-a6f2-00144feabdc0.html
 今後4年間で100億ポンドの節約が計画されている。現状の手当ての仕組みには、貧困のわなやパートタイマー労働を修繕しなければならない。複雑な手当ての仕組みを簡単にする必要があるが、その結果短期では損を被る人が出てくる。

 ドイツの財政緊縮策に対するこだわり。
 http://www.ft.com/cms/s/0/32d809ae-a95d-11df-a6f2-00144feabdc0.html
 先日発表の成長率が2.2%を記録したにも関わらず、財政支出の削減と減税の延期にメルケル首相がこだわっている。エコノミストは2010年のドイツの成長率は3%に達するのではないかと予測しているにも関わらず、だ。連立相手である自由民主党は、減税を訴えている。
 ドイツのメルケル政権が財政緊縮にこだわる一つの理由がギリシャ、ユーロソブリン危機。ドイツが範を垂れないと、ほかのユーロ諸国がついてこない。また、先行きに対する不安も理由の一つにある。

 昨日の日本のGDP統計を受けたマーケットの反応。
 http://www.ft.com/cms/s/0/3e719816-a903-11df-9e4c-00144feabdc0.html
 債券の金利は安値の更新した。エコノミストの予想より低い0.4%成長の発表を受け、日本の10年国債金利は2003年以来の安値を記録した。
 欧州では商品やエネルギー価格の高騰がインフレ懸念を起こしている。米国のコンフィデンスは弱い。
 こうした指標は、成長率の低下を示しており、投資家はデフレのリスクとさらなる金融緩和を感じ取っている。
 米国債は2009年3月以来のイールド安値である2.57%に。ドイツ国債は2.32%だ。米国債イールドカーブはフラット化が進み、景気低迷と金融緩和の長期化が予想されている。
 米国経済への懸念は債券や為替に表れている。さらなる利下げの観測から、ドル売りポジションが積み上がっている。ドルは円やユーロに対して下げ。ユーロはソブリン問題が依然残っている。

 マネーサプライより。中国がドル資産の売却を続けている話。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/16/risk-appetite-key-to-foreign-holdings-of-us-debt/