今日も暑い。異常気象だろう。全般的に、夏休みモードなのか、ニュースのネタも投稿も夏枯れ気味。
日本のメディアでは、予想以上に悪かった先日のQEを受け、週末から週明けにかけて、日銀を含めた経済対策に焦点が当たっている。でも、伝えられている数兆円規模の経済対策でどれほどの効果があるのだろうか。疑問である。
マーケットの概況から。
http://www.ft.com/cms/s/0/511e94f4-a9cc-11df-8eb1-00144feabdc0.html
世界中で債券イールドの歴史的な低水準が続いている。ただ、昨日は米国債、ドイツ国債ともにイールド低下は収まり、円も上昇が一服した。株価は日経平均以外は上昇。
ただ、米国経済の先行きには不安定さが付きまとっている。
投資家は欧州周縁諸国に対する厳しい見方を和らげつつあるという。予想より高い金利となったが、アイルランドは51億ユーロの債券をすべて発行(4年〜10年もの)できた。ドイツ国債との金利スプレッドは、危機の真っ最中の時より縮小している。
モルガンスタンレーのエコノミストは中国の経済見通しを引き上げた。今年の経済成長率は10%になるという。
ミネアポリス連銀総裁のスピーチが紹介されている。
http://www.ft.com/cms/s/0/511e94f4-a9cc-11df-8eb1-00144feabdc0.html
先週のFOMCに対する市場の反応には根拠がなく、米国経済の姿は市場が想定しているほど悪くない、という反論である。
失業率と新規就業率(?、job openings)との相関について触れて、企業は求人を行っているが、適切な労働力を見つけられないでいる、と結論づける。その逆も言えて、人口やスキルなど、労働市場のミスマッチが生じているという。そして、Fedは、こうした労働市場の機能不全を改善する力は持たないと主張する。
現在の高い失業率はそう急速には低下しないと結論づける。総裁の予想では、2012年まで8%台の高い失業率が続くという。これはFedの公式見解である7.1%から7.5%よりやや高めだ。
残る政策手段としては、失業保険の改革がある。現在は失業してから一定期間、失業手当が給付されるが、それをやめて、失業期間中ずっと手当てを支給し続けろ、というものだ。
ルクセンブルグがドイツを批判しているという話。
http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/17/luxembourg-attacks-germany/
ドイツの四半期GDPは2.2%の成長となった。これはユーロが統合した1990年以来最高の数値だ。ただ、このことでドイツが他国から賞賛されることには必ずしもならない。
その一例がルクセンブルグで、首相がドイツの経済政策を手厳しく批判した。ドイツの成功は賃金と社会的なダンピングによるものだという。次のユーロ圏の首脳会合は大荒れが予想される。