今日も暑い。つかの間の休日。
いつものようにFT紙から。
http://www.ft.com/cms/s/0/48b5916a-98e1-11df-9418-00144feab49a.html
ドイツ銀行は今日(火曜日)、保有する国債の詳細を公表する予定だ。同行の株価は下落、規制当局から厳しい批判も出ていた。シティグループの試算によると、トレーディング勘定のみだとテストに引っかかる銀行は少ないが、バンキング勘定を勘案すると、24銀行、150億ユーロの資本が不足するという。
バーゼルの動きも。
http://www.ft.com/cms/s/0/6d4e261c-98e7-11df-9418-00144feab49a.html
流動性とレバレッジ規制で大筋合意したとの内容。ドイツのみ、合意に入っていない。しかし、その実施は少なくとも2018年まで遅らせる方向のようだ。observation phaseと言っている。繰延べ税金資産も、当初の厳しい案が後退し、一定程度認められる方向で議論が進んでいる模様だ。
米国の財政刺激策に関する記事。
http://www.ft.com/cms/s/0/b026f36a-98ce-11df-9418-00144feab49a.html
ムーディーズのチーフエコノミストは、1ドルの公共事業に対する財政支出は年間1.57ドルのGDPを生むと述べている。一方、スタンフォード大のジョン・テイラー教授は、政府支出は経済活動とはほとんど関係ない、と言っている.
ECBの不作為、と題するブログコメントについて。
http://blogs.ft.com/money-supply/2010/07/26/ecb-inaction/
ECBによる国債買い取り金額が減少している。当初は165億ユーロだったのに、先週は1億7600万ユーロに過ぎない。これは弱さでなく、強さのサインなのか。
最近議論が出ている量的緩和、信用緩和について。
http://blogs.ft.com/money-supply/2010/07/26/when-does-quantitativecredit-easing-work/
コロンビア大学のwoodford教授の新しい論文で、Fedの採りうるオプションについて論じているようだ。
ここでは、厳密な意味での量的緩和と、ターゲット化された資産買い取りを区別しており、前者は効果がないが、後者はマーケットが機能不全に陥ったときには効果がある、としている。準備預金付利の効果についても言及している。
言い換えると、国債を中央銀行が買い取るQEは日本の経験に照らしても効果はないが、資産担保証券を買い取るCEは金融市場が機能不全のときは効果がある。準備預金に対しては、政策金利を支払うべきである。
問題はゼロ金利のときに、資産買い取りに効果があるかどうか。Fed内では議論があるようだ。
この論文のもう一つのポイントはFedの出口戦略について。政策金利の引き上げと保有資産の売却のタイミングをそれぞれどう考えるか。それぞれ次元の違う話と考えるべきだという。