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衝撃と恐怖戦略

 曇り。

 米軍はイラク拠点に対し、攻撃を行った。

 ほとんど一週間近く、しかも毎晩、中東の情報源は攻撃は差し迫っていると言い続けていた。2月3日の深夜近く、とうとうその攻撃は起きた。B1爆撃機アメリカから飛来し、85カ所以上の攻撃対象を爆撃した。イラク西部と東部シリアの拠点である。

 1月28日にイランに支援された軍事勢力がドローン攻撃を行い、3人の米兵を殺害して以降、今回のような攻撃は予測されていた。

 ペンタゴンいわく、今回の攻撃はイラン革命防衛隊とそれが支援する軍事組織の両方を標的にしたものだという。過去20年以上にわたり、イランは抵抗の枢軸を形成してきた。中東全域にわたり、巨大な敵と対抗する軍事組織や支持者らのネットワークのことである。

 今回の攻撃による被害の詳細はまだわかっていない。

 バイデン大統領によると、さらなる攻撃が予定されている。バイデン氏の声明によると、米国の反応は今日始まったところだ。攻撃の時期と場所は米国が選ぶことになる。米国は同時にブリンケン国務長官を派遣し、サウジやエジプト、カタールイスラエル、そしてヨルダン川西岸地区を近日中に訪問する。

 今回の攻撃はイランと直接対決することなしに、米軍の力を見せつけることにある。しかし、この攻撃が大規模な戦争に拡大するのではないかという心配もある。

 https://www.economist.com/middle-east-and-africa/2024/02/03/shock-and-awe-as-america-strikes-irans-proxies