快晴。
投資家は二正面作戦を強いられている。来年の金利見通しは停滞しているが、それでも水準としては高い水準のまま、とどまりそうだ。
投資家はFedとは違う方向に賭けている。しかも2つである。1つは、Fedが金利をより高く、より長く維持し続けるとの期待を転換し、来年はより深く、しかも急速に利下げに踏み込むとの見通しに転換した。
2番目の「賭け」は、それとはほとんど正反対のもので、Fedは金利を今よりもずっと高く、しかも長期間にわたって維持しなければならないというものだ。国債利回りは低下したが、10年国債の金利は4.1％周辺でうろうろしている。これはFedが示す「ロンガーラン」の金利よりも1.5％ほども高い。
これは市場に伝わる格言にいずれも反している。「Fedとけんかをしてはならない」。しかし、Fedが間違っていると考える十分な理由はいくつもある。
