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アルゼンチン経済「崩壊」の危機

 晴れ。

 アルゼンチン経済は崩壊の危機にある。リバタリアン大統領の誕生が予想され、ショックが走っている。

 アルゼンチンの通貨ペソは減価の圧力にさらされている。極右の人物が大統領選予備選で勝利したことが市場に動揺を与えている。10月の選挙を前にアルゼンチン政府は経済崩壊を回避しようと努力している。

 想定外の人物が予備選挙で勝利し、アルゼンチンペソが18%下落した。その後、闇市場のドル相場もほぼ2倍になった。公的なドルとペソの為替相場は1ドル361ペソだが、闇市場では705ペソである。経済担当大臣がアルゼンチン経済の崩壊を避ける方法は非常に狭い道になっている。事態はどんどん悪化しており、可能な解決策をとると、より問題が生じてしまう、という。

 消費者物価は一晩で2倍になった。政府がペソを減価し、金利を年率118%に引き上げたからだ。

 20%以上上昇する突然の物価高は電化製品で発生している。輸入品の価格を引き上げ、ペソ安を補おうとしている。

 政府に対する圧力も高まっている。アルゼンチン政府は火曜日、牛肉の輸入を2週間延期すると発表した。しかし、数時間後に撤回した。

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