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NATO首脳会議の争点

 曇り。

 NATOは新たな欧州防衛計画を立案しつつある。今月の首脳会議は重要な立案の場となりそうだ。

 NATOは過去42年間、旧ソ連とその同盟国との間で、通常兵器による戦争および核戦争を想定してきた。ソ連崩壊でその必要がなくなったが、ウクライナ侵攻により新しい戦略の必要性が強調されている。

 7月11日と12日、首脳陣らはリトアニアの首都、ビルニスに集まる。その場で冷戦以来の包括的な防衛計画を承認すると見込まれている。しかし、議論の題材は数多く存在する。事務局長のストルテンベルク氏は任期を迎えるが、多くの国は交代を考えていない。

 ウクライナは招待してくれることを期待している。焦点はトルコがスウェーデンの加盟に引き続き拒否権を発動するかどうかだ。もう一つの大きな論点はアジアとの関係である。同盟国は、中国の存在が欧州の安全保障に大きなインパクトを与えるようになっていると認識している。それは、NATOのアジアオフィスを東京に開設するかどうかの論争である。

 https://www.economist.com/international/2023/07/02/nato-is-drafting-new-plans-to-defend-europe