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米国の地銀に新たな波乱の芽

 快晴。

 OPEC諸国はギャンブルに打って出ようとしている。世界は高い原油価格に耐えられるのか。

 https://www.ft.com/content/9e1e089e-163d-43a7-9b75-15e2e2cbcfd6

 米国の地銀株のボラティリティが高まり、オプション取引が活発になっている。今後、中規模の地銀の収益が悪影響を受けるようになれば、新たな混乱が起きると予想されている。

 投資家は米国の地銀株について、金融上の混乱が新たに発生するのではないかとみて、保険をかけ始めている。

 SVB破綻が3月中旬に起きて以降、米国の地銀株はようやく落ち着きを取り戻しつつある。しかし、トレーダーらは中規模地銀に紐づいたオプション取引を記録的な水準にまで買い上げている。シチズン・フィナンシャルやチャールズシュワブ、キーバンクなどを含むいくつかの銀行は、昨今のボラティリティにより大きな打撃を受けた。

 オプション価格から推計すると、投資家はいくつかの銀行については通常レベルの3倍のボラティリティがあると予想している。これらの地銀は米国経済において大きな役割を長らく果たしてきたが、今になって利益の見通しは減少している。預金も流出し、より厳しい規制も予想されている。

 モルガン・スタンレーのアナリストは最近、地銀の収益見通しを20%切り下げた。2024年に至っては30%も下方修正した。

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