英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

原発見直し機運の行方

 晴れ。

 核兵器について。

 西側諸国においては少なくとも、核を使った発電所はコストが高く、運命が尽きたものだと受け止められている。しかし今日、核エネルギーが再び非常に重要なものになっている。少なくとも欧州において冬のエネルギー不足を補うのは、一部においてはフランスの古い原子力発電所になっている。ほぼフル稼働で運転されている。

 そして長期的にみて、原子力発電所への投資とイノベーションプーチンが仕掛けたエネルギー戦争と気候変動に対する答えの一部になろうとしている。原発は炭素をほぼ出さずに確実に、コントロールされた形で電気を起こすことができるのだ。

 その結果、世界中の国々が再び原発を抱擁しつつあるのだ。EUにおいては約25%の発電を原発に負っており、世界ではその割合は10%に及ぶ。資金が研究やスタートアップ企業に流れ込んでいる。米国で核融合の実験が価値あるものなのか、発見するのにまだ数十年はかかりそうなのにも関わらずだ。

 費用を大幅に超過しているのにも関わらず、英国とフランスは大規模な新型の通常発電所を建設するのに熱心になっており、ドイツは今年、原発の閉鎖を延期した。インドでは国営電力会社が多くの新設原発を計画している。もしこのまま世界がネットゼロ排出を達成すれば、2050年までに原発の発電能力は倍増しそうだ。

 原発に賭けるのかどうか、選ぼうとしている国々はまずフランスを見る必要がある。1973年の第一次オイルショックの後、フランスは電力の70%をまかなうだけの発電所を建設した。しかし、その経験は困難なものだった。主要企業であるEDFは、3500億ドルもの負債を抱えている。今年の損益は190億ドルの赤字が見込まれ、完全国営化されようとしている。さらに、新設の発電所の建設は滞っている。

 https://www.economist.com/leaders/2022/12/15/the-french-exception

 米国の住宅ブームとその破裂。14年前と何が違うのか。

 コロナ危機に伴う住宅ブームは終わった。その破裂はだが、前回とはまったく異なるものになりそうだ。

 2008年の金融危機の前は、貸し手は借り手の所得を気にすることはなかった。しかし今日、貸し手は多くのエビデンスを求めている。

 銀行は当時、不正直な住宅ローンの巨大なプールを保有していた。しかし、今はそうしたエギゾチックな負債は存在しない。

 2006年から2009年にかけて住宅価格が28パーセントも下落した際、1100万件の住宅が資産価値以上の負債を抱えた。幅広い範囲のデフォルトをその結果引き起こし、金融システムは崩壊の寸前にまで至り、深い景気後退をもたらした。住宅価格はピーク時から40~45%の間で下落した。

 https://www.wsj.com/articles/why-this-housing-downturn-isnt-like-the-last-one-11671273004?mod=hp_lead_pos1

 プーチンの戦争。長文である。

 https://www.nytimes.com/interactive/2022/12/16/world/europe/russia-putin-war-failures-ukraine.html

 インフレはピークに達したのか。

 https://www.ft.com/content/1e71ef31-3b73-4f61-8272-cc1053e69b16