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50年ぶりの米国株下落

 晴れ。

 米国株は上半期としては50年ぶりの下げとなった。S&P500指数は20.6%の下落。利上げと成長期待の低下が投資家の懸念となっている。

 木曜日のS&P指数は0.9%下げとなった。上半期としても下げ。これは1970年以来の出来事である。米国の株式市場はこれまで長期の経済拡大を続けてきたが、それが転換期にきているのかもしれない。

 この米国株の下げは、2021年末と比べ9兆ドル以上の市場価値を失わせた。それは小型株から大型株までまんべんなく下げた。

 市場のムードは、米国や欧州におけるリセッションの可能性に覆われている、という。市場は非常にネガティブ。中央銀行の金融政策が経済成長を支える時代は過ぎ去った、という認識である。

 S&P500指数の全セクターがこの半年間で下げとなった。エネルギー株だけが例外で、消費財関連はもっとも下げた。株価の動きはすべてインフレ要因に左右されているという。まさに今年のテーマはインフレであり、その傾向が強くなっているという。

 水曜日に開催されたECBの会合では、低インフレ、低金利の時代は終わったと認識されている。パウエル議長は、利上げのプロセスはいくらかの苦しみを伴う可能性が非常に高い。しかし、最悪の痛みは、高インフレに対処することに失敗することだ、と述べた。

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