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GEの会社分割

 曇り。

 GEがヘルスケア、エネルギー、航空部門の3部門に会社を分割する。ウェルチ氏が築いたコングロマリット帝国は解体の最終段階に入った。

 GEが3部門に分かれることになった。金融危機によってさらされたビジネスモデルの限界に挑戦するため、アメリカでもっともよく知られたコングロマリットを解体することになった。前世紀末にジャック・ウェルチ氏が築き上げたビジネス帝国は最終段階に入った。

 現在のCEOであるラリー・カルプ氏による決断である。期待を下回る業績しかあげられず、カルプ氏は投資家から圧力を受けていた。

 GEの株価は10パーセント以上上昇した。

 GEヘルスケアは2023年に、GE再生エネルギーとGEパワー、GEデジタルは2024年に、それぞれ分離される。これらの分離が完成した後、残るGEは航空事業のみにフォーカスする。カルプCEOは「分割により、事業はこれまで以上にフォーカスしたものになり、資本のアロケーションをしっかりと組み立てられるようになるうえ、長期成長のための戦略のフレキシビリティも増す」と述べた。

 さらにカルプ氏は、これで終わりではなく、債務の削減を続け、日ごろの業務のパフォーマンス、戦略的に資本を展開することを続けると述べた。

 ウェルチ氏のもと、GEはかつて世界最大の企業となった。経営の効率性や安定した利益率を称賛され、米国の投資家にとってのあこがれだった。

 しかし、後任のCEOがGEの債券を続けると、テレビからジェットエンジンまでを手掛けるコングロマリット経営の問題があらわになった。

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