英字紙ウォッチング

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バイデン大統領、アフガニスタンの悪夢

 バイデン大統領にとって、アフガニスタンの悪夢。プロジェクトシンジケートより。

 アフガニスタン撤退に伴う衝撃に揺さぶられているバイデン政権。アフガニスタン問題から国内問題に政治上の課題を移そうとしている。しかし、アフガニスタン問題の決定そのものが、政権が想定するよりも長引いてしまうかもしない。

 アフガニスタン撤退は、アメリカの戦争を終わらせたことは確かであり、バイデン氏にとってみれば、不可能に近い状況に直面しているともいえる。

 離陸しようとしているC17輸送機に、パニック状態になったアフガニスタン人がぶら下がるシーンは、ドラマチックというより、ミスリーディングなシーンとなるだろう。しかし、ニュース番組はこの混乱のイメージを何度も放映し、バイデン氏が不運であることを印象づけようとしている。

 しかし、約12万人の人々がカブールから撤退できたことを忘れてはならない。これは輸送上の勝利である。

 8月31日でもって撤退することをバイデン氏が選択して以降、数百人のアメリカ人と数百人のアフガニスタン人が置き去りにされた。しかし、バイデン氏に残されたのは悪い選択肢のみだ。アメリカ軍の駐留を延期し、米軍と同盟軍を一層のリスクにさらすか否かだ。

 https://www.project-syndicate.org/commentary/biden-afghanistan-withdrawal-by-elizabeth-drew-2021-09