曇り。
中国では学校で習近平思想を教えられることになっている。しかし、そのことに親の懸念が出ている。一種の個人崇拝で、専門家はそのことの危険性を警告しているのだ。
10歳までの子供に習近平思想を受け付けるキャンペーンが中国で行われている。親世代の一部はそのことに嫌悪感を示している。というのも、毛沢東の個人崇拝の記憶をよみがえらせるからだ。
FTの記者に対し、数十の親がこうした習近平思想の唱道に違和感を感じていると述べた。愛国心を育て、習近平氏を称賛する内容だ。来月から小学校から大学まで、国のカリキュラムに盛り込まれることになった。
「イデオロギーを子供に教え込むことは嫌い」。ある10歳の子供を持つ母親はそう話す。学校にやる年代の娘を持つ父親も、嫌悪感を表明している。ただ、それらは匿名の声である。娘に望むのは、試験が終わった後に教わったすべてを忘れてしまうことだという。
共産党政権は数十年にわたって共産党のイデオロギーを教え込んできた。そして、最新のカリキュラムはいつもより若い世代向けに作られた。さらに、唯一のリーダーである習近平氏にフォーカスされているのも特徴である。それは、数百万人もの人々を死に追いやった毛沢東の文化大革命の記憶を呼び起こすものである。
3年生から、週に1回、毛沢東思想を学ぶことになる。同じ教科書がすべての省に配られる。それは高校から大学まで使われることになる。
教科書には習近平氏の写真と彼の発言が引用されている。
https://www.ft.com/content/b24421e7-d7d1-4b29-8679-7be0a7512eb6