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サウジアラムコ、増産投資を増強

 晴れ。

 サウジアラムコが増益を見込み、さらに生産能力を引き上げようとしている。原油価格の上昇により、生産能力増強へ投資資金を振り向けようという動きだ。これは世界のライバル企業が株主への還元を増やそうとしている流れに抵抗するような動きである。

 政府系の石油企業であるアラムコは第2四半期の配当を188億ドルとすることを維持した。これは利益は昨年同期よりも4倍になったにも関わらず、据え置いた。

 原油価格は70バレル以上に上昇したことが増益の背景となった。

 アラムコのナセルCEOは将来、配当を増やすことを示唆したが、その一方で生産能力の増強を目指すと表明した。

 多くの西側諸国の石油会社は今後10年間で生産量は減少すると見込んでいる。1つは政府や投資家が再生エネルギーにより投資するよう求めているからだ。しかし、ナセルCEOは、こうしたライバル企業動きがアラムコにとって投資のチャンスになるとみている。化石燃料が過少投資になるという前提だ。

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