英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

コロナウイルスの展開をどう見通すか

 3月時点の洞察。非常に優れた明察である。

 この時点でのポイントは、すでに医療システムは崩壊しつつある。

 そして、各国にとれる選択肢は2つしかなく、ハード路線か、ソフト路線をとることによって大規模な感染拡大を甘受するか。

 後者であれば、数十万人の死者が出る。国によっては数百万人の死者になる可能性がある。

 そして、恐ろしいことに、第1波で終わらず、数字の感染の波がやってくる可能性がある。

 しかし、ハード路線をとれば、被害は最小限で済む。まずは時間を買うことが重要だ。

 まず、最初2つのグラフ。予想されたとおりに、数十か国で感染者数が爆発的に増えた。特徴としてあげられるのはまず、スペイン、ドイツ、フランス、米国では、ロックダウンを命じたイタリアよりも感染者数が多い。特に富裕な先進国で感染が拡大していることがわかる。これは富裕国を狙い撃ちにするウイルスなのだろうか。あるいは、富裕な国ではウイルスを確認しやすいので多いように見えるのだろうか。

 おそらく、感染者数の少ない国では検査をするために十分な投資がないために認識されていない可能性がある。すなわち、大半の国はコロナウイルスから逃れることができないと考えたほうがいいだろう。

 コロナウイルスによる死者が増え、医療体制が崩壊することが何を意味するか考えてみよう。これはほかの病気で死ぬ人も増えることも意味する。

 米国では毎年、ICUに400万人の人がはこびこまれる。そして、そのうち50万人の人が亡くなる。13%の割合である。もしICUのベッドがなければ、この死者の割合は8割近くに達するだろう。もしこの割合が50%だったとしても、200万人の人々が亡くなる計算になる。

 このことはほかの国でも当てはまる。

 では、集団免疫戦略をどう考えるべきか。

 https://medium.com/@tomaspueyo/coronavirus-the-hammer-and-the-dance-be9337092b56