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ソレイマニ氏を殺害

 曇り。

 米国がイランの司令官、ソレイマニ氏をバグダードで殺害したことで、イランは米国に報復をすると誓った。一方の米国は中東へ軍を増派した。

 トランプ大統領は金曜日の午後、ソレイマニ氏を空爆したのは、戦争を止めるため命令されたものだと述べた。

 ソレイマニ氏は米国の外交官や軍人を対象に攻撃を仕掛けており、その彼を処刑したと述べた。パームビーチでの発言である。戦争を始めるために行動をとったわけではないと釈明している。

 さらに、米国はイランの体制を変革することを模索していないと述べたが、テヘラン政府の中東地域侵攻をやめるべきだと呼びかけた。

 トランプ大統領が支持した空爆により、両国の間の緊張が急激に高まった。そしてイラン側は報復を誓った。

 今週、ペンタゴンノースカロライナ州にあるフォートブラッグ基地において、4000人の軍隊を待機させた。すでに派遣されている750人に加え、彼ら4000人がクウェートにおける安全保障任務に加わることになる。

 ソレイマニ司令官は、イランが中東地域で影響力を及ぼすうえで力を持った戦略家であった。殺害は米軍のドローン攻撃によるもので、バグダードの空港で殺害された。

 イラクの議会は空爆に対処するため、この週末を使って緊急会議を開く計画だ。イラクの軍事組織リーダーも殺害されており、イラクの首相はイラクの主権を侵害されたと非難している。

 今回の空爆はアナリストによると、2003年のイラク侵攻以降、中東地域における動きとしてはもっともリスクの高い動きであると評価されている。今回の攻撃の結果、中東地域における反米感情を高める結果となる。

 ツイッターやインスタグラムで「ホワイトハウス」とタグ付けされたアカウントは、トランプ大統領の切られた首をアメリカの国旗で覆ったイメージが拡散している。このツイートは45分ごとに3000ほど繰り返されている。

 イランは今後、サイバー攻撃などのデジタルキャンペーンを行っていくとみられる。テヘラン政府のもっとも可能性が高い攻撃対象はアメリカの民間セクターであるという。

 ソレイマニ氏の殺害により、イラン政府は相当大きな打撃を受けた。イランの最高指導者であるハメネイ師は報復を呼び掛け、3日間の服喪を求めた。

 https://www.nytimes.com/2020/01/03/world/middleeast/iranian-general-qassem-soleimani-killed.html?action=click&module=Spotlight&pgtype=Homepage