英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

逃げるチャイナマネー

 曇り。
 チャイナマネーが米国の不動産投資から引き始めた。中国人投資家は過去10年間で初めて、純売り手に回った。著名なニューヨークのウォルドーフ・アストリアホテルなどへ歴史的な価格で投資してきた投資家が反転することになる。
 中国の保険会社やコングロマリット、その他の投資家が米国の商業用不動産の純売り手に回った。ホテルやオフィスなどに彼らは数百億㌦のとうしをおこなってきた。
 今年第2四半期、中国投資家は約13億ドルの商業用不動産を売却した。中国政府が海外投資について姿勢を変化させたことが大きく影響している。中国の投資家は、政府が海外投資の規制を数年前に緩めたことから、積極的な不動産投資を行ってきた。ロスアンジェルスやサンフランシスコ、シカゴなどの不動産を買いあさっている。
 https://www.wsj.com/articles/chinese-real-estate-investors-retreat-from-u-s-as-political-pressure-mounts-1532437934?mod=hp_lead_pos4
 IMFによると、米国は依然としてますますグローバルな貿易赤字国であり続けるという。財政政策が今後数年間、貿易赤字を拡大させる要因になる。
 現在、米国の経常収支赤字は4660億ドルにのぼる。そして、今後もその赤字を垂れ流し続ける見通しである。その額は世界の赤字の46%を占め、2016年の39%から拡大している。そして、米国の拡大する赤字は、中期的なファンダメンタルズからして、正当化できる水準を超えているという。
 反対の黒字国としては、ドイツ、日本、中国が3大黒字国だ。
 トランプ政権は貿易赤字を減らしたい意向は示しているが、財政赤字のほうは気にならないようだ。先週、トランプ政権は、財政赤字は今後3年間で毎年1000億ドル近くに拡大していく見通しであると述べた。
 https://www.wsj.com/articles/u-s-increasingly-large-driver-of-global-trade-deficits-imf-reports-1532440799