自社株買いがブームになっている。しかし、株価はさえない。アナリストの何人かは、高すぎる価格で株価を買い戻していると懸念している。今年自社株買いを進めている企業の一つがバンクオブアメリカだ。
米国企業による今年の自社株買いは記録的水準に達している。しかし、買い入れ額ほどに株価は上昇していない。
S&P500企業は、今年8000億ドルもの自社株買いを行っている。2007年の自社株買いによる大儲けを超える記録である。大規模な自社株買いを行っている企業は、オラクルやバンクオブアメリカ、JPモルガンチェースなどだ。しかし、自社株買いを今年行った350以上の企業の57%は、株価指数が3・2%上昇したのに及ばない株価上昇だった。これはベンチマークの株価に満たない企業の割合としてはもっとも高い。
さらなる懸念は、この自社株買いをかなり割高な価格で買い戻していることだ。さらに、長期的な力強い成長をもたらす新しい工場や技術に資金が向かうのでなく、自社株買いに何十億㌦もの資金が向かう不健全さを指摘する声もあがる。
https://www.wsj.com/articles/stock-buybacks-are-booming-but-share-prices-arent-budging-1531054801?mod=hp_lead_pos4