英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

賃上げに苦しむ米小売業

 快晴。夏空である。
 米国のリテール業界が賃金上昇に苦しんでいる。労働コストが一層上昇することにより、すでに貿易絡みで緊張米国企業関係にある米国企業をより苦しめるリスクがある。
 上昇しつつある賃金が、米国企業の利益を食い始めている。米国の100円ショップからホテル運営事業者、さらにはファストフードチェーンまで、ここ数か月間、賃金が一層上昇していることに警告を発している。利益が食われ始めているのだ。第2四半期決算発表を前にして、9年に及ぶ株式市場の上昇相場にとって、潜在的な逆風となっている。
 6月の時間当たり平均賃金は前年同月比で2・7パーセント上昇した。エコノミストが予測した2・8%上昇よりも低いが、過去17か月のうち、実に16か月で2・5%以上上昇し続けている。
 米国の労働者にとって、これは良いニュースである。消費者に財布を開いてもらうほうが良いビジネスにとっても、良い話題である。
 しかし、貿易問題や販売価格を引き上げることが難しい業態にとってはバッドニュース。
 https://www.wsj.com/articles/wage-gains-threaten-to-squeeze-retail-industrial-profits-1531134000?mod=hp_lead_pos3