英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ボルカールール緩和

 曇り。
 欧州銀行危機の傷跡は十分解決されていない。今回のイタリアの混乱でどの銀行がもっとも脆弱なのか。焦点になっている。皮肉なことに、欧州でもっとも銀行部門に問題を抱えている国で、政治的な混乱が起きた。ユーロの脆弱性についての懸念が再燃している。ローマの混乱は、わずかではあるが、マドリードにも飛び火した。
 欧州の銀行株インdネックスは今週5%下げた。スペインで行われる予定の投票では、親市場主義的な中道右派の政党が退陣する予定である。このことも投資家の混乱に拍車をかけそうだ。
 この混乱は続きそうで、そうなると、機体されていた利上げのスケジュールに遅れが出そうだ。
 市場における売りの中核には、イタリアの銀行群が存在する。
 https://www.wsj.com/articles/whos-most-vulnerable-to-italys-troubles-europes-banks-1527679396
 ボルカールールの規制が緩和されることになった。銀行にリスクテイクすることを禁じたボルカールール規制が緩和されることになった。取引の自由を大幅に認めようという提案である。パウウェル議長が、複雑で非効率な規制の要求を見直している、と述べた。
 規制の大きな変更点の一つは、プロップトレードよりも、マーケットメイクのための取引を認めようというものだ。もう一つが、60日以内の短い保有をプロップトレードと推認する規制を廃止することだ。
 https://www.ft.com/content/2536a362-6437-11e8-90c2-9563a0613e56