英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ユーロ危機再び

 曇り。
 イタリア発のユーロ危機再び、なのか。あれから6年が経過し、再びユーロ圏経済が危機の淵に立っている。火曜日は幅広く売りが出た。
 米国株はダウ平均で400ポイント近く下落した。米国債金利も大きく下がった。イタリアで起きた政治的混乱によるリスクのサイン投資家は敏感に読み取っている。
 南欧債の売りは、幅広く金融市場に広がった。安全資産であるドルや日本の円に逃避し、激しく上昇した。銀行株は下がった。
 今回の混乱は、日曜日にイタリアのマッタレッラ大統領が、ユーロに懐疑的な政府の形成を拒否したことが発端だった。そのことが、ユーロ圏の安定性に対する幅広い懸念を再び呼び起こした。そして、もしもう一度選挙を行うのであれば、反ユーロ勢力がより強くなりうることを示唆している。そして、欧州の脆弱な同盟をほどこうと模索するかもしれない。
 米国の長期金利低下は、銀行株の重しになっている。長期と短期金利の差が縮小することで、利益を阻害する可能性があるからだ。
 ユーロはドルに対し、2017年7月以来の低い水準に沈んだ。
 https://www.wsj.com/articles/italy-sparks-global-fear-of-fresh-euro-crisis-1527596280
 FTより。イタリアの政治危機は世界の市場を驚かせた。欧州や米国の銀行株は下落した。イタリアの銀行株はもっとも大きく下落した。ウニクレディト株は5・6パーセント下げた。欧州のサンタンデールBNPパリバ株も下がった。
 https://www.ft.com/content/f1655aa4-6320-11e8-a39d-4df188287fff