英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

習近平の変貌

 今日も雨。うんざりしてきた。
 中国の共産党大会が始まった。1期目の親マーケット的姿勢が変化し、国による市場への介入を強調する姿勢に変化した。原材料価格から株価、為替に至るまで、国の介入を正当化している。大規模な国営企業が存在感をますます増している。
 習主席が2期目を担うに際し、市場に頼りすぎるのはあまりに危険であり、国家資本主義をより良い形に作り変えることを認識している。現在、中国の首脳が「改革」を口にするときは、それは経済の自由化ではなく、政府主導の経済を微調整することを意味している。
 水曜日から始まった共産党大会は、習氏に5年の任期を与えた。多くのライバルを追放し、習主席は国家主導の権限をより手に入れた。
 政府主導になるということは何を意味するのか。一つは、信用が国家ビジネスにより流れ込むようになることだ。そして、それは民間のプロジェクトより生産的ではない、ということだ。すでに過剰生産気味の鉄鋼などに資金が流れ込むことを意味している。
 国家の過剰な介入は、究極的には民間企業を追い出すことに繋がる。
 https://www.wsj.com/articles/chinas-xi-approaches-a-new-term-with-a-souring-taste-for-markets-1508173889
 クレディスイスヘッジファンドによって分割を狙われている。クレディスイスの改革の進展が遅いのに業を煮やした投資家の意見を代弁している。
 ヘッジファンドはRBRキャピタルアドバイザーズで、クレディスイスの元投資銀行部門トップだった人物だ。
 https://www.ft.com/content/c1a1b33e-b287-11e7-a398-73d59db9e399