英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2500万人の雇用創出プラン

 エコノミストの利上げ予想を集計した。これまでよりも、利上げペースが早まったと読む意見が増えている。
 インフレが上昇し、トランプ氏の減税と歳出計画によって物価上昇圧力が強めるとみている。一方、トランプ氏が任命するFRB委員は、よりタカ派的スタンスをとるとみている。
 エコノミストの2017年末までの利上げ予想は4回。この12月に利上げを行うと、来年は3回、0・25%ずつ利上げが行われそうだ。
 http://www.wsj.com/articles/wsj-survey-economists-see-fed-moving-faster-on-rate-increases-1481209201?tesla=y
 トランプ氏は今後10年間で2500万人の新規雇用を創出すると約束している。しかし、それは実現不可能だし、空想に近い。
 現在の見通しでは1800万人の創出がせいぜいだ。なぜなら、米国はこれから急速に人口が高齢化していくからだ。
 これに対し、フィナンシャルタイムスのブログで、マーチン・サンドゥー氏が反論している。25歳から54歳までの労働力率は78・1%だ。これはクリントン政権時代に記録した数字よりも4%ポイント低い。この数字を回復させるには、トータルで6%引き上げる必要がある。
 http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2016/12/free-exchange-v-free-lunch